知識ゼロからのコインパーキング経営  ~プロが教える成功ポイント~

コインパーキングの土地の選定からオープン後の運営までを現役のコインパーキング運営会社社員が書き綴るブログです。

コインパーキング経営 番外編

Webを活用したコインパーキング集客方法

更新日:

2018年9月6日

コインパーキングの集客方法にWebを活用しよう

 

飲食店から企業の各種サービスまで、Webを利用して集客するのは当たり前の時代です。コインパーキングビジネスの集客にWebをフル活用できないだろうか?と考えられる経営者の方もいらっしゃることでしょう。

 

【コインパーキングビジネスの特異性を知ろう】

 

さて、他のサービス業と同じようにコインパーキングの集客にWebを活用できないだろうか?と考える時、他のサービス業にはない、コインパーキングビジネスの特異性が浮かび上がってきます。

 

その1:コインパーキングは来店型サービスかつ予約ができない。

コインパーキングは来店型サービスである上に、Web予約を行うと非効率この上ないビジネスです。予約専用であれば「akippa」のような駐車場予約サービスはありますが、一般的なコインパーキングに予約システムを導入しようとすると、キャンセル料の扱いなど含めてサービス方法のプロセスも煩雑になります。よって、一般的コインパーキングでは、来店して車を止めてもらってはじめてビジネスが成り立つことになります。

飲食店なども来店型サービスではありますが、予約が簡単にできるためWebを利用した集客が成り立っています。例えば飲食店では、「Hotpepper」や「ぐるなび」などのポータルサイトに広告料金を払って掲載して予約を取っています。このように、来店型サービスかつ予約ができないコインパーキングは、その特異性を考慮した上で集客にWebを活用する必要があります。

 

その2: コインパーキング目当てで来るお客様はいない。

2つめの特異性は、コインパーキング目当てで来るお客様はいないということです。飲食店、各種サービスなどでは、顧客は食べたり遊んだり特定のサービスを受けたいから、そこに来店します。一方、コインパーキングはどれだけきれいで安いパーキングがあったとしても、それを目当てに訪れる人はいません(選択条件にはなります)。どこか行きたいところがあるから、その近くのコインパーキングを探して駐車するのが普通でしょう。近くにいくつかコインパーキングがあれば、サービスを見比べて利用するところを決めます。よって、コインパーキングのお客様を増やすためには、近くのコインパーキングよりも使い勝手のよいサービスを打ち出すことが大事ですが、差別化を図る目新しいサービスを打ち出すのは結構むずかしいものです。

 

コインパーキングはかなり特異性のあるビジネスであること、おわかりいただけましたでしょうか?この特徴をよく認識した上で、Web集客する方法を考えてみましょう。

【コインパーキング空いています!「今」集客するしかない】

まずは、今!まさに、数分~60分以内にコインパーキングを必要としている人達を集客することです。まず、車を運転してコインパーキングを探している人達を捕捉する第一歩は、カーナビにコインパーキングを掲載することです。NAVITIMEはあらゆるタウン情報を収集していますので、特に働きかけなくても、そのうち掲載されるかもしれません。しかし、商売に待ったはありません。なるべくはやく掲載してもらうに越したことはないのです。

 

NAVITIME

NAVITIMEにはパーキング(駐車場)を無料登録できるページが用意されています。ここにアクセスすれば、すぐにコインパーキングを登録することができます。

https://inquiry.navitime.co.jp/parking_registration/

最大手IMJ

また、最大手IMJの駐車場データベースに登録すれば、一度に多数のカーナビに掲載することもできます。複数のカーナビに住所、駐車場名などを入力するのが面倒な場合は、ここを利用するとよいでしょう。この会社に登録すれば、ほぼ全てのカーナビに掲載してもらえます。

(https://www.imjp.co.jp/contact/service/)

 

カーナビ掲載情報を見たドライバーにコインパーキングに来てもらうために満空情報を発信しよう

さて、カーナビ掲載情報を見たドライバーにコインパーキングに来てもらうために、伝えるべき重要な情報があります。それは、コインパーキングの「満空情報」です。カーナビに掲載のコインパーキングに「空あり」と記載があれば、急いでいるドライバーは、「助かった。すぐに行ってみよう。」となるものです。せっかく見つけたコインパーキングに、いざ行ってみたら満車で駐車が空振りになるのは誰でも嫌なものです。コインパーキングへのマイナスイメージさえ持つ可能性があります。

 

このように、コインパーキングからの「満空情報」の発信はとても重要です。コインパーキングからの「満空情報」発信は、最近よく聞くIoTを活用した集客方法と言えるでしょう。

 

混雑・空き情報発信サービスを行っているリプライス(https://www.riprice.co.jp/)という会社をご紹介します。リプライスは弊社のグループ会社ですが、複数の駐車場精算機メーカーに対応している会社は、日本では唯一ではないかと思います。なお、機器管理ではない有人管理のコインパーキングでも混雑・空き情報の発信をすることも可能です。

コインパーキングの集客に混雑・空き情報を発信

コインパーキングの集客に混雑・空き情報を発信

 

【コインパーキング~商店街、観光地の集客と連携するべし】

さて、コインパーキングの特異性その2は、「 コインパーキング目当てで来るお客様はいない。」ということでした。この特異性はどのように解決して集客に結びつけたらよいのでしょうか?

コインパーキングの集客を増やすためには、そもそも近くにあるお目当ての施設や店舗への来客が増えることが大事です。つまり、コインパーキングは地域の遊興施設や店舗の集客に依存している部分が大きく、コインパーキングだけで商売することができない身の上なのです。

よって、地元の商店街、観光地の集客と連携することがとても大切になってきます。たとえば、昔からよくとられる対策が、コインパーキング周辺のお店と提携契約を結ぶことで集客効果を高める方法です。

 

弊社でも、この観点からコインパーキングの営業を推進しています。例えば、鎌倉、熱海のショウワパークを「観光エリアのショウワパーク」として紹介するページを作成し紹介することで、コインパーキングと観光エリアを一体化した営業戦略を実施しており、今後、他地域でもこのような取り組みを推し進めていく予定です。

http://www.shouwapark.co.jp/spot/atami/

コインパーキングの集客は商店街・観光地の集客と連携

コインパーキングの集客は商店街・観光地の集客と連携

 

成功ポイント

・コインパーキングビジネスは、直接Web集客(契約)するのは難しい。

・カーナビにコインパーキングを掲載することが、集客の第一歩になる。

・コインパーキングは混雑情報をカーナビ掲載し、今まさに駐車場を探しているドライバーを集客しましょう。

・コインパーキングビジネスには、地域と連携した集客戦略がかかせない。

 

 

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