知識ゼロからのコインパーキング経営  ~プロが教える成功ポイント~

コインパーキングの土地の選定からオープン後の運営までを現役のコインパーキング運営会社社員が書き綴るブログです。

コインパーキング経営 運営編

キャッシュレス決済、「ネコの目.com」掲載でコインパーキングの売上を上げる

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1.キャッシュレスでコインパーキングの売上をあげるには

多くの方に駐車場を利用してもらうためには、駐車場の利便性を高めることが大事です。少し不便な場所にあったとしても、付加価値のある駐車場は利用者にアピールすることができます。今回は、利用者に便利な「キャッシュレス決済」「駐車場検索システム」について紹介します。

コインパーキングのキャッシュレス決済精算機

コインパーキングのクレジットカード決済付き精算機

2.キャッシュレス・クレジットカードの導入が進んでいる

最近は現金をほとんど持ち歩かない人も増えているようで、大きな買い物のみならずコンビニやスーパーでの少額の買い物もクレジットカードや交通系ICカードで済ます人が多くなっています。
これに伴い、今まで現金精算が主流であったコインパーキングでも、徐々に非現金化が進んでいます。以下、クレジットカードや交通系ICカードで決済することを、キャッシュレス・クレジットカードと呼ぶことにします。

まず、キャッシュレス・クレジットカードのメリットとデメリットを考えてみましょう。

利用者・駐車場経営者のメリット・デメリット

 

メリット デメリット
利用者 ・現金なしで支払える。
・支払いが楽である。
・クレジットカードのポイント・マイルが貯まる。
・全キャッシュレスにすると、利用できない人もいる。
駐車場経営者 ・紙幣、硬貨が詰まるなどのトラブルが減る。
・集金回数を減らせる。
・クレジットカード会社への手数料がかかる。
・初期コストがかかり、導入まで時間がかかる。

メリットとデメリットがあることから、駐車場経営者は物件ごとにコストの増減を見積もった上で導入すべきか否かを決める必要があります。手数料や初期コストをかけても数年で元が取れる場合は、キャッシュレス・クレジットカードを導入するのが良いでしょう。

また、クレジットカードと交通系ICカードの一方を選択するのか?両方導入するべきか?についても、初期コストと売上予測をにらみながら決めますが、駐車場の立地によっても選択が異なってきます。駐車後に電車の利用者が多いと想定される駅前物件には、交通系ICカードがおススメです。一方、有名観光地、大手ビジネス街、旅行・出張で長期利用が見込める新幹線の駅や空港に近い物件は、1回の利用料金が高く見込めることからクレジットカード決済機能を付けると良いでしょう。

コインパーキングにキャッシュレス・クレジットカード決済を導入するには、精算機に専用の装置を組み込む必要があります。クレジットカード会社の加盟店に申し込むとともに、決済機器のデータ通信のために通信会社との契約も必要になり、導入するまでに1〜2か月程度かかることを知っておきましょう。
コインパーキングの売上を上げるにはクレジット利用可アピール

コインパーキングのクレジット決済利用可アピール

コインパーキングの売上を上げるにはキャッシュレス決済利用可アピール

コインパーキングのキャッシュレス決済利用可アピール

↑導入後は、しっかりと周知アピールしましょう

3.導入で売上・キャッシュレス利用率は変わったか?

さて、キャッシュレス・クレジットカードを導入した駐車場において、売上やキャッシュレス利用率の変化を見てみましょう。

【ショウワパークA】 立地:駅から徒歩1分、ビジネス街にある便利な駐車場

2018年7月にクレジットカード利用可能な精算機に入れ替えたところ、クレジットカード利用可を周知させた2018年11月に、売上の約27%、利用台数の約17%がクレジットカード決済になりました。さらに1年後の2019年11月には、売上の約37.5%(前年比10.5%UP)、利用台数の約27.8%(同10.8%UP)がクレジットカード決済と利用率が大幅に増加しました。

【ショウワパークB】 立地:駅から徒歩5分、観光地にある駐車場

2018年12月に精算機に入れ替えたところ、周知も進んでいない1か月後に売上の約17.6%、利用台数の約11.7%がクレジットカード決済となりました。1年後の2020年1月には、売上の約22.2%利用台数の約16.6%がクレジットカード決済と、前年の約5%増となりましたが、売上は前年比で約4.5%ダウンとなりました。

【ショウワパークC】 立地:ショウワパークBの近隣駐車場

ショウワパークBと同時に精算機を導入したところ、2019年1月にショウワパークBとほぼ同率(売上の約17.6%、利用台数の約11.5%)のクレジットカード決済が確認され、1年後はショウワパークBより若干低い利用率(売上の約20.1%、利用台数の約15.0%)であったものの、売上は前年比で約5%アップしました。

キャッシュレス・クレジットカード導入により売上が上がるか?については、もっと多くの導入事例を調べてみないとわかりませんが、いずれの駐車場においてもキャッシュレス決済での売上、利用率が順調に上がっていることは注目に値します。明らかに利用者はキャッシュレス決済の導入を歓迎しており、今後も利用率が上がっていくことが予想されます。
これからの駐車場経営にはキャッシュレス・クレジットカード決済機能は必須のものとなっていくと思われ、近隣駐車場に先駆けてなるべく早く導入することで利用者を囲い込むこともできると考えられます。

コインパーキングの売上を上げるにはクレジットカード決済導入例

クレジットカード決済導入例

キャッシュレス決済導入例(駅近くの駐輪場にて交通系ICカード決済)

駅近くの駐輪場にて交通系ICカード決済を導入した物件では 売上、利用者ともになんと約60%が交通系ICカード決済

さらに最近は、コンビニなどでのスマホ決済(スマートフォンを通じて支払いができるサービスの総称)が浸透しつつあり、スマホ決済可能な駐車場精算機もすでに登場しています。この調子でキャッシュレス決済が広まっていくと、コインパーキングが全キャッシュレス決済化される未来もそう遠くはないかもしれません。

コインパーキングの売上を上げるにはスマホ決済付き精算機導入

コインパーキングのスマホ決済付き精算機

4. 混雑・空き情報がリアルタイムでわかる!ポータルサイト「ネコの目.com」

さて、駐車場利用前のドライバーが最も必要としているのは「駐車場の現在の混雑・空き情報」です。これから行く予定の駐車場に空きがあるのか?は最大の関心事であり、駐車場に着いたのに満車で入れないでは困ります。そこで役立つのが、リアルタイムで混雑・空き情報を提供する「ネコの目」です。

「ネコの目」は あらゆるハードウェアと連携し、施設の混雑・空き情報を配信するWebシステムのことで、これらの情報を掲載しているポータルサイトが「ネコの目.com」です。「ネコの目.com」は、駐車場以外にも官公庁や医療機関と幅広いサービス施設の混雑・空き情報を提供しています。よって、「ネコの目.com」に駐車場を登録することで、掲載施設の近隣情報として駐車場の存在をアピールすることができる優れものです。

「ネコの目.com」の導入については運営会社のリプライス㈱、またはショウワ電技研にご相談下さい。

コインパーキングの売上をあげるには混雑・空き情報のネコの目.comに掲載

 

コインパーキングの売上をあげるには混雑・空き情報のネコの目.com物件ページに掲載

混雑・空き情報の「ネコの目.com」物件ページ

駐車場の利用予定者に「ネコの目.com」で混雑・空き情報を提供し、利用後はキャッシュレス・クレジットカードで楽々支払いとサービスを向上させることで、リピート客を見込める駐車場運営が可能となります。

サービス満点で利用客が喜ぶコインパーキング運営を検討されている方は是非とも弊社にお任せ下さい。私たちがあなたのチカラになってみせます!

成功ポイント
・売上が見込めそうなエリアではキャッシュレス・クレジットカードの導入を検討すべし。
・エリア特性と1回の支払い料金情報を元に、クレジットカード、交通系ICカードなどの決済種類を決める。
・「ネコの目.com」に掲載し、駐車場利用前のサービスを向上させる。
・利便性を向上させることでリピーターを増やす。
・「付加価値の高い駐車場経営」については実績豊富なショウワ電技研にご相談ください。

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