コインパーキング清掃の重要性とは
コインパーキングの清掃はコインパーキング経営にとって非常に重要な業務です。清掃が行き届いていないコインパーキングは、地域の治安に対し大変悪影響ですし、そもそも利用者も「ここに留めておいていたずらされないかなぁ?」などの不安を抱いてしまいます。逆にきれいに清掃されているコインパーキングであれば、安心して利用できるため、他社との差別化を図れる要素となり得ます。本コラムでは、コインパーキングの清掃について、詳しくご紹介させていただきます。
コインパーキングの清掃(様々なゴミ)
駐車場は不特定多数の方が使いますので、なかにはマナーの悪い方もいます。なかでも、駐車場に生活ゴミを捨てる人が後を絶ちません。利用者以外の住民がゴミを捨てるケースも多いです。コインパーキングに置かれたゴミ(に限りませんが)は新たなゴミを呼びますので、見つけ次第いち早く片付けることが重要です。一度ゴミ捨て場のような印象になってしまうと払拭するのは困難になります。肝に銘じておきましょう。
ゴミの散らかった駐車場
【ゴミ捨てNO.1 吸殻のポイ捨て】
最も多いのが吸殻のポイ捨てです。最近は事務所や飲食店などで禁煙場所が増えたことから駐車場で喫煙する人が増えており、利用者のみならず、通行人や近隣の会社員が場内に入り喫煙する場合もあります。
吸い殻は時間が経つと路面に張り付いて取れにくくなる他、火元になる可能性があるので要注意です。いつも同じ区画に吸殻が落ちている場合は、そこが喫煙に適しているということを認識し、死角や捨てるスペースを極力なくしましょう。
【ゴミ捨てNO.2 食べカス、ペットボトル、空き缶】
次に多いのが飲食後の食べカス、ペットボトル、空き缶の類です。場内で休憩を取ったマナーの悪い利用者が食べカスや容器を入れたコンビニ袋をその場に捨てていきます。放置しておくとカラスが食べカスをあさったり、異臭を放ち虫が湧くなど不衛生ですし、利用者に“汚い駐車場”というレッテルを貼られて、次第に避けられるようになるでしょう。
【生活ゴミ、粗大ごみ】
この他にも分別していない生活ゴミ、壊れたバイクや自転車、不用になった家具、洗濯機や冷蔵庫などの粗大ゴミを平気で捨てていく人もいます。ゴミが置いてあると他の人も捨てるようになり、ゴミが次第に増えゴミ捨て場のようになることもあります。
まずは注意を促す看板・貼紙を掲示しましょう。「ゴミ捨て禁止」「禁煙」と書くだけよりも、イラスト付きのものや「監視カメラ撮影中」の貼紙をすると多少効果が上がるようです。貼紙は傷みやすいのでこまめに交換して下さい。
ただし、貼紙や看板設置をしても効果は限定的です。看板の前にわざわざゴミ、吸殻を捨てていく人までいます。実際にカメラを設置して監視もできますが、映像だけで捨てた人の特定は難しいですし、特定できたとしても被害届の提出、犯罪立証と煩雑な手続きが続きます。よって、よほど悪質なことが頻繁に発生するのでなければ、防犯カメラ設置の費用や手間はかけたくないものです。駐車場をゴミ捨て場にさせないためには、こまめな清掃で場内をキレイに保っておくことが大切です。
雑草からペット糞尿まで!自然・動物への対策
【雑草・雑木の繫茂】
場内や周囲に生えた雑草、隣地との境からはみ出ている雑草や木の枝などへの対策も必要です。
放っておくと雑草は伸び放題で場内に広がっていき汚らしく見えます。また蚊や虻など虫の住処にもなりますので、虫に刺されやすくなるなど利用者に嫌がられます。はびこっている雑草の隙間にゴミを捨てる人も出てきますので、繁茂しないように早めに手を打ちましょう。
特に春先から夏場にかけての雑草の成長はすさまじい勢いです。この時期、雑草は根元からしっかり抜き、取り切れなかった小さな草や芽には除草剤を散布するのが良いでしょう。
雑木も同様です。夏場は葉が生い茂り、樹液や鳥の糞が落ちてきて利用者の車を汚してしまうこともあります。また蜂の巣ができて襲ってきたり、実が落下して路面や車を傷つけてしまうことさえあります。落葉樹ですと晩秋から冬場にかけて多量の落ち葉が場内に散乱します。ゴミ同様に場内を汚す上に、落ち葉の上は滑りやすいので好ましくありません。
雑木は残す必要がなければ伐採、伐根し、残しておく場合は駐車位置にかかる枝葉をすべて剪定して下さい。夏の時期は成長が早くすぐ伸びてしいますので短めに剪定しましょう。
また隣地から雑木が越境してくる場合もあります。
こちらで勝手に伐採することはできませんので、隣地の住民に伐採をお願いして下さい。なかなか伐採してもらえない場合は許可をもらってこちらで伐採することは可能です。伐採許可が得られた場合は後でもめないように、大きめに伐採すること、伐採後の形について補償できない旨の同意書を取り交わしておきましょう。
【ペットの糞尿】
犬の散歩に場内を利用する人もいて、糞尿の後始末をしないで帰ってしまうことがあります。ほうっておきますと悪臭を放ち虫が湧きます。利用者が踏むこともありますので早めに回収しましょう。ペット散歩禁止の貼り紙もしましょう。内容も変えながら根気強く貼り続けましょう。ペット除けの薬剤を撒く方法もあります。
野良猫の餌を置く人もいますが、食べ散らかされて場内が汚れる上に、野良猫のたまり場になりますので糞尿も増えます。餌付けするのは近隣の人と思われますので、見つけたら直接注意しておきましょう。
照明切れから落書きまで!設備のキレイ管理
【照明切れ】
夜間利用者にとって暗い駐車場は入りにくく避けられます。よって、夜間に駐車場の点検をすることも大切です。最近普及してきたLED照明は蛍光灯ほど頻繁に照明切れしませんが、本体の不具合で点灯しなくなることがあります。
定期的な見回りで早めに照明切れを見つけ、明るく安心できる駐車場に戻しましょう。
【看板・精算機の汚れ】
台風や大雨後は早めに駐車場を見に行って下さい。風雨で看板や精算機が泥まみれになることがあり、時間が経つと落としづらくなります。場合によっては、強風で看板が外れる、曲がるという損傷が発生することもありますので、点検も兼ねてよくチェックしましょう。
【落書き】
駐車場内の塀、看板、自販機の裏側などのスペースにスプレー缶などで落書きをする人がいます。
看板や自販機の裏側はシンナーで消せますが、塀の落書きは消すのが難しく似た色で重ね塗りするしかありません。部分的に色塗りをするとそこだけ目立ってしまう上に、またその上から落書きされることもあります。貼紙や監視カメラ設置をしても効果がない場合は、落書きの上に看板を貼り付けるといったその場しのぎの対応を取っている駐車場もあります。単色の広いスペースがあると落書きしたくなる人が出てきますので、はじめから装飾用の絵を描いたり、手入れが可能であれば植物プランターを設置する手もあるでしょう。
【宣伝ポスター】
サラ金や探偵など怪しげな会社のポスターが貼られることがありますが、許可してない場合ははがすことができます。繰り返し貼られることもありますので根気強くはがし続けることです。政党ポスター、選挙ポスターも無断に貼られたものははがすことができますが、自社関係者が承諾していた場合もありますから、まずは政党事務所や選挙管理委員会に問い合わせることをお勧めします。
成功ポイント
駐車場経営には、多岐にわたる細かな維持管理が必須となります。手間がかかり大変ではありますが、きめ細やかな対応対策を徹底して、好感度抜群!地域のキレイNO.1の駐車場を目指しましょう。