
こんな軽い気持ちで車を棄てていませんか?
「処分費用がかかるから」「手続きが面倒だから」といった安易な気持ちで、深夜や人目につかない時間帯に、コインパーキングに車を放置するケースが極稀におきます。我々コインパーキング業者にとっても、突然放置された車のせいで「駐車場が使えなくなった」「処理に多額の費用がかかった」というトラブルになります。
実は、このような行為は単なる迷惑行為では済まされず、れっきとした犯罪行為に該当することをご存じでしょうか?
今回は、安易な車の放置が招く深刻な犯罪性と、地主さまの実害について深掘りしていきます。
コインパーキングに車棄てる行為が「犯罪」とされる背景
そもそもコインパーキングに車を放置する行為は、法律的に「廃棄物処理法違反」にあたる可能性があります。廃車同然の車を放置する行為は「不法投棄」とみなされ、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科される可能性があります。また、車を故意に放置して駐車料金を踏み倒す行為は「業務妨害罪」や「詐欺罪」に問われるケースもあり、重い刑罰を受ける危険性があるのです。
自治体や警察は、不法放置車両問題を重大視し、近年、摘発と罰則強化に力を入れています。軽い気持ちの行動が取り返しのつかない結果を生みかねません。
実際にあった「車棄て」での厳罰事例
ある実際の事例を紹介しましょう。埼玉県内のコインパーキングに、エンジン故障で動かなくなった車を3ヶ月放置した人物がいました。運営会社の再三の警告にもかかわらず無視し続けた結果、駐車場運営会社から刑事告発を受けました。最終的にその人物は不法投棄罪で起訴され、罰金50万円の支払い命令が下されました。それだけでなく、裁判費用や撤去費用まで請求され、総額100万円以上の損害となったのです。さらに、その人には前科がついてしまいました。
放置車両のせいで地主さまも大きな被害を受け、処理費用とその間の営業停止による損失を被りました。
車を棄てずに適切に処分するための解決策
では、処分に困った車はどうすればよいのでしょうか?まず考えるべきは、自治体や廃車専門業者に依頼する方法です。今は「自動車リサイクル法」が整備され、簡単な手続きで適切な処分が可能です。また、廃車専門業者の中には無料で引き取りを行うところもありますし、パーツに価値がある車種なら逆に買取りしてもらえる可能性もあります。
一方で地主さまにとっても、放置車両を未然に防ぐための対策が欠かせません。例えば、24時間対応の監視カメラ設置や夜間の定期巡回を強化することで、不法投棄抑止効果を高めることができます。
当社では、地主さまの土地に最適な防止策をアドバイスしておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
今一度考えて!その一台の車が人生を狂わせる前に
「たった一台の車ぐらい、いいだろう」——そうした軽率な行動が、人生を大きく狂わせてしまいます。不法投棄という犯罪歴がつけば、信用も失墜し、仕事や生活にも大きな影響を与えるでしょう。地主さまにとっても、車を棄てられたら大きな損失です。突然のトラブルに巻き込まれないためにも、事前の対策を万全にし、問題が起きた際には迅速な対応が重要です。
もし現在困っている、または不安に感じている地主さまがおられましたら、ぜひ一人で抱え込まずに、専門業者にご相談ください。
成功ポイント
・コインパーキングへの車の放置は重大な犯罪行為です
・車は適切な処分しましょう
・コインパーキング運営会社は未然防止策が重要です。