知識ゼロからのコインパーキング経営  ~プロが教える成功ポイント~

コインパーキングの土地の選定からオープン後の運営までを現役のコインパーキング運営会社社員が書き綴るブログです。

コインパーキング経営 準備編

最大料金は本当に必要?コインパーキングの収益を左右する“料金設定”の正解とは

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こんなお悩みありませんか?最大料金をつけるべきか迷う地主さまへ

「コインパーキングの料金設定、正直どれが正解かわからない…」
そんなお悩みを抱える地主さまはとても多いものです。

・最大料金をつけたほうが集客できる?
・でも長時間利用が増えて回転が落ちるのでは?
・満車なのに売上が伸びない理由って何?

この疑問、実はすべて“回転率” と “長時間利用” のバランスに集約されます。

料金設定を誤ると、「満車なのに儲からない」という不思議な状態に陥ることも…。
本コラムでは、地主さまが最も迷いやすい“最大料金のあり・なし問題”を、プロの視点で徹底的にわかりやすく解説します。

最大料金 “あり” のメリットと注意点|長時間利用と回転率のジレンマ

最大料金の最大のメリットは、やはり長時間利用者を取り込みやすい点にあります。
周辺に多目的施設や商業施設が多い地域では、長時間駐車が多いため、最大料金を設定すると利用者の安心感が増して稼働率が安定しやすくなります。

しかし、このメリットの裏には大きな注意点があります。

例えば最大料金1,000円の駐車場で、朝から晩まで同じ車が停まっていた場合、売上は1,000円のまま。
その間に「短時間だけ停めたい」という利用者が5人来ていたら、本来は2,000円〜3,000円の売上が見込めたはずです。

つまり、最大料金の設定によって、「満車なのに売上が伸びない」という逆転現象が起こることがあります。

また、最大料金を安く設定しすぎると、本来もっと高く払ってくれる利用者まで割安にしてしまい、利益を減らすことにもつながります。

最大料金には魅力とリスクが共存しています。重要なのは、“長時間利用の安定収入” と “回転率” のバランスをどう取るかです。

最大料金 “なし” のメリットと注意点|短時間利用が多い地域は優位に

最大料金を設けない場合、料金体系は回転率重視型になります。
都心部など短時間利用が多い地域では、この回転率型が非常に強く、結果的に最大料金を設定した場合よりも売上が高くなることがあります。

短時間利用が積み重なることで、1日単位の総売上が伸びるためです。
「最大料金をつける方が親切なのでは?」と思われがちですが、地域によっては逆効果になるケースも少なくありません。

ただし注意点もあります。周辺の競合がすべて最大料金を設けている中で、自分の駐車場だけ「なし」にすると、長時間利用者が離れ、稼働率が落ちてしまう可能性があります。

しかし、この場合でも自社のパーキングの台数が極端に少ない場合、最大料金を付けずに単価を20分100円から30分100円などに下げることで、長時間駐車は他のパーキングに行ってもらい、短時間利用で回転させる方法も効果的です。 最大料金を設けるかどうかは、地域の利用特性と競合環境を分析したうえで慎重に判断する必要があります。

経費構造を知ると収益が見える|損益分岐点を超えてからが利益になる理由

コインパーキングの経営は、他の事業と比べて原価(経費)が変動しにくい特徴があります。
土地代・舗装・機器・看板などの大きな経費は、月間100台の利用でも200台でもまったく変わりません。

この構造が、駐車場ビジネスの収益性を語るうえで非常に重要です。

損益分岐点を超えてからの売上は、ほぼすべて利益に変わります。

つまり、同じ敷地で「利用があと10台増える」だけで、地主さまの収益が大きく改善するということです。

最大料金によって長時間占有が増えてしまうと、本来利益が積み上がるタイミングで回転が止まり、利益の伸びが止まるという問題が発生します。

料金設計を考える際には、経費はほとんど変わらないが、台数が回れば利益が積み上がるという駐車場特有の構造を、しっかり意識する必要があります。

車室ごとに稼働は違う?入りやすさの心理と料金調整の工夫

コインパーキングでは、実は車室ごとに稼働率が大きく異なることがよくあります。

入口近くの停めやすい区画はすぐに埋まる一方、奥の区画は空いたまま…。
そして手前の車室が埋まると、心理的に「奥に入りにくい」と感じるため、駐車全体の稼働が落ちてしまうのです。

そこで効果的なのが、稼働率の低い車室だけ料金を少し下げるという方法。
ほんのわずかな差でも利用者の行動は変わり、全体の回転率が改善します。

当社では、現地の動線や利用者の心理を分析し、こうした細やかな料金調整も採用しています。

料金設定は“現場ごとに最適解が違う”|当社のご提案

料金設定には「これが絶対」という正解はありません。
周辺施設、利用者属性、道路の動線、競合状況…さまざまな条件が絡み合って、市場が形成されます。

だからこそ、現場を見て判断するプロの視点が欠かせません。
当社では、料金プランの見直しだけでなく、稼働率の低い車室の改善案、回転率アップの施策など、トータルで最適化をご提案します。

「今の料金設定、これで本当にいいのかな…?」
そんな小さな疑問でも、ぜひお気軽にご相談ください。
地主さまの土地が今より確実に利益を生む状態へ導くお手伝いをいたします。

成功ポイント
・最大料金のメリットとリスクを理解し、回転率とのバランスを最適化すること
・損益分岐点を超えてからの売上はほぼ利益になる構造を理解すること
・車室ごとの稼働差を分析し、必要に応じて料金を微調整する柔軟な発想
・現場を熟知したプロの目で料金を見直すことが収益最大化の近道

 

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